一人(ちゅい)助け(たしき)助け(たしき)【一人一人、助け助け合う】

立憲君主制を尊重する立場から、自他の個人の尊厳を守る有権者同士の緩やかなつながりで共同体を尊重する道を探ります

2022年沖縄知事選の結果を受けて

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 沖縄知事選が終了しました。
 繰り返す様に「平和主義でない辺野古移設反対」を主張する立場上、玉城デニー知事が再選した事に安堵しています。

 但し、現実的な問題として本当に厳しいのはこれからだと思います。
 事実、今回の知事選の関心事は「基地問題」よりも「経済」が上位に来ており、コロナ禍における玉城県政の対応が後手後手に回っている事を考えると、経済の復興と基地問題の解決という両輪でロードマップを描く必要があるでしょう。
 

 くどいようですが、小生は今回の様なコロナ禍で取り得る策は「感染者が増えないようにする」「感染者が増えても大丈夫なようにする」という二つがありながら、いまだに政府与党から各都道府県知事まで前者一辺倒である事が不満を覚えます。
 沖縄においても医療現場と観光業界の溝は深いと仄聞しております。まさに基地問題同様に、コロナを挟んで県民が分断されている中でお題目の様に「感染症対策」を唱えるのではなく、医療体制を整える事に注力していただきたい。(現場で奮闘する従事者の方々には敬意を表したいですし、飲食店の利用者や観光客に言いたい事があるのも分かりますが、「感染者が増えても大丈夫なようにする」ことが結局は医療従事者自体を救うと思います)

 話を基地問題に戻しますと、向こう4年間の市長選での地盤固めも当然考えないといけません。ただ、これは県議時代は対立していた座喜味一幸氏が自民党を離党したのを機に宮古島市長選で支援に回って当選させたような例を活用すれば良いと思います。極端な話をすれば、元々佐喜真淳氏だって「県外移設」を公約にして宜野湾市長選に初当選している訳ですから、やり様はあると思います。

 

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 副知事にしても指名権は知事にある訳ですから、中央との交渉のパイプに必要なら政策通の下地みきお氏を据えるのも悪くないと思います。翁長元知事も那覇市長時代は政敵であった宮里千里氏を市長公室長に抜擢している事を考えれば出来ないことはないと思うのですが。

 

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 後の課題としては世代交代も大切になると思います。参院選伊波洋一氏が僅差で当選してくれたのは良かったですが、伊波氏ももう70を越えている事を考えると若い世代を発掘して欲しいですね。そういう点ではうちなーありんくりんTVで基地問題を積極的に配信している多嘉山侑三氏が名護市議選挙に当選したことも注目しております。