一人(ちゅい)助け(たしき)助け(たしき)【一人一人、助け助け合う】

立憲君主制を尊重する立場から、自他の個人の尊厳を守る有権者同士の緩やかなつながりで共同体を尊重する道を探ります

『日蓮の手紙』から「個人の尊厳」と「共同体の尊重」の両立を目指す

 NHK『100分de名著』、今月のテーマである「日蓮の手紙」がとんでもなく面白いです。

 

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 二回目の今回、特に興味深かったのは、主君や棄教を迫る父と信仰の狭間で葛藤する四条金吾や池上兄弟に対して、日蓮聖人が各人の立場を尊重した上で実に細やかな気遣いを見せていた事と、しかも解説の植木雅俊氏が「そういった各人が個性を生かされれば社会に資すると日蓮は信じていた」という意味合いの事をおっしゃっていたのは我が意を得た思いです。
 日蓮聖人が『法華経』に依拠して、信徒の夫々の立場を尊重する事が、「立正安国」という社会を救う目的への必要なプロセスと考えていたとすれば、「個人の尊厳を守る」と「共同体の尊重」の両立を探っている身としては大変心強い論理になるのではないかと考えています。